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王子の舞台裏Self Liner Notes

音へのこだわりを、見て・感じ・味わう。

王子Rec Moon Child



アルバム『EVIL BLOOD』レコーディング風景

オフィシャルサイトにアップしている映像は、基本的にどれもレアなものばかりですが、このレコーディング風景はその中でもレア中のレアと言っていいと思います。

『せいじぶる王子』だけでなく、『かるべ殿下』、そしてBassの『中野氏』まで登場しているんですからね。

残念ながら元データが手元に残っておらず、皆さんにお見せできるレコーディング関連の映像は、今回の『MOON CHILD』と『罪の華』のギター録りのみとなっています。

ミックスダウンやマスタリングを省き、レコーディング期間は三日間のみという超強行スケジュール。。。ww
アルバム収録曲のほぼすべてのギターパートを、たしか一日で全部録った記憶があります。

映像後半ではギターソロの録り直しシーンが流れますが、おそらくこれは翌日の朝イチですね。
さすがに全部を一日で録り切るのは無理があったのでしょうww

それが分かる理由は、映像内で『かるべ殿下』がスタジオ入りしているから。
当初の予定では、殿下と王子の録り日は被っていなかったんですよ。

映像の内容は、
  • ギターのバッキングトラック録り
  • ギターソロ録り
この2つが中心です。

アルバムに収録されているギターソロは、このリテイク版を採用しているので、この映像を見ながらコピーすれば、完璧に再現できちゃうかも!?ww

ちなみにバッキング録りは、ダブルトラックの2回目でしょうね。

よ~く聴くと分かると思いますが、同じフレーズがもう一本、同時に鳴っているでしょ?

『MOON CHILD』のバッキングは、いわゆる二度弾き
まったく同じプレイを2回録って、1本をLチャンネル、もう1本をRチャンネルに振ることで、ギターの厚みを出しています♪

アルバム全曲ではありませんが、半分くらいはこのダブルトラックで録っていた記憶があります。

約6分ほどの映像ですが、当時のレコーディングの雰囲気をぜひ楽しんでください☆彡

どうやって弾いてたの!?せいじぶる奏法の種明かし!

(▶クリックで動画の該当箇所へジャンプ!)

▶0:08イントロリフ:実は全て6弦だった!

見ての通り、イントロの16分音符からラストのエコノミカル(一部スウィープ)なピッキングまで、すべて6弦(E弦)だけでプレイしています。

このザクザクした独特の手触りは、6弦オンリーで弾くことによって、音質的に「太い」と感じさせているんですね!

▶0:41三和音でのビブラート

D弦(4弦)、G弦(3弦)、B弦(2弦)の三和音にビブラート。
一番大きく揺らしているのがD弦、そこからG弦、B弦と、徐々に揺れを小さくしています。

▶2:20懐かしのコンソール

アルバム『EVIL BLOOD』は、2インチテープという超アナログな環境で録音しました。

一応デジタルテープではありましたが、パッチはケーブル接続。
もちろんバーチャルトラックなんて便利なものは一切なし!!ww

24トラックしかないので、事前にトラック数を計算しながら進める必要がありました。

今はほぼ無制限ですもんね~。
便利な時代だなぁ。。。

もしまたレコーディングする機会があるなら、ドラムだけは2インチテープで録りたいですね。
あの独特のコンプレッションが大好きなんです。

シミュレーターは基本、嫌いですww

▶3:01中野氏:なかのっぴ

中野氏は、バンド内では『なかのっぴ』と呼んでいました♪

ほぼ全日程に参加してくれていて、この日も王子のギターテクっぽいことや、様々なバックアップをしてもらいました。

感謝感謝☆彡
カメラを向けられた時の一発芸も必見です!ww

▶3:27王子&殿下

レコーディング三日目に突入!
この日は基本、歌入れの日

かるべ殿下は朝から超集中モードで、良い意味でピリピリしていましたね~。

一方、わたくしは全録り終了済み。
お気楽モード全開です☆彡ww

▶4:01ギターソロのリテイク

ここは超レア映像です!!

三日目の朝、
一発で決めたリテイクテイクが、アルバム『EVIL BLOOD』収録の『MOON CHILD』ギターソロとして採用されています。

ミックス前、エフェクト処理前の生々しいソリッドな音が聴けるのも貴重ですね♪

冒頭は前日のソロを聴きながら、どこを変えるか思案中……。

からの~
一発リテイク!!!

左手のフィンガリング、右手のピッキング、どちらもアップで映っているので、完コピしたい方にはたまらない内容だと思います☆彡

レコーディング時のイクイップメント

あははは……。
正直、当時の機材をすべて完璧に覚えているわけではありませんww

ただ、出音から判断するに、普段使っていたマーシャルのヘッドではなかったですね。
この時はラックシステムを使用していたはずです。

構成としては、おそらく――

プリアンプ:Rocktron「PIRANIHA(ピラニア)」
パワーアンプ:Marshall「EL34 100/100」

基本的な音作りは、この2台のみ。
足元のコンパクトエフェクターは一切なし。
他のエフェクトもまったくかけていません。

映像を聴いてもらえば分かると思いますが、かなりソリッドな音ですよね。

これはバッキングもギターソロも同じ。
余計な味付けをせず、純粋にアンプと弾き手で音を作っていました。

なぜここまで機材構成を覚えているのかというと、前日遅くまでレコーディングをしていて、時間が足りなくなり、『MOON CHILD』のギターソロだけを翌朝イチで録ることになったからなんです。

機材もマイキングも、すべて前日と同じ状態のまま。
だから記憶に強く残っているんですよね~。

こうして記事を書いていたら、だんだん記憶が蘇ってきましたww

RocktronのラックプリアンプPIRANIHA

RocktronのラックプリアンプPIRANIHA

いろいろなラックマウントタイプのプリアンプを使ってきましたが、この『PIRANIHA』が一番好きでした。

独特のバイト感、絡みつくような弾き心地。

ラック内のエフェクトも、定番のRocktron「HUSH II C」を筆頭に、ほぼRocktronで固めていましたね。

シミュレーター系のプリも試したことはありますが、Rocktronの中で真空管プリはこの『PIRANIHA』だけ。

当時のラックマウント系では、正直最強クラスだったと思います。

MarshallのラックパワーアンプEL34 100/100

EL34 100/100

そして、Marshallのラックマウントパワーアンプ『EL34 100/100』

さすがに今も現役ではないだろうな~と思って調べてみたら、案の定、デカデカと「生産完了品」の文字が……ww

いや~、でもこれ、マジで最高のパワーアンプなんですよ。

復刻しないかなぁ~……。

まぁ、
  • とにかく重たい
  • お値段もそれなり
  • 今の時代には厳しい
…ってのは分かってますがww

中古で流通してるのか、ちょっと気になるところですね。

Rocktron × Marshall。
この2台が、王子サウンドの立役者だったのでした☆彡

最後に  

いや~、面白かったです。
俺が。www

久しぶりに観て、懐かしさもありつつ、またアルバム制作したくなっちゃいました。

制作、販売、プロデュース、そして自社レーベル。
すべてインディペンデントな環境の中、本当に多くの方々の力に支えられて作ることができた作品たちです。

中でも『MOON CHILD』は、バンドの顔とも言える代表曲。
LIVEでも一番多く演奏した曲じゃないかなぁ。

そう遠くない「いつの日か」、また皆さんの前で演奏できたらいいなと思っています。

その時は、よろしくね!!

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