振り向くと必ず側にいる
亡霊なのかもしれないし
守護天使なのかもしれない
わかってる…そいつの正体は
もうひとりの僕
たまに怖くて寝れない時にも
とりあえず側にいる
でもなにもしてくれない
マッチ棒になってしまった時にだけ少し喋るけど
普段は僕ともうひとりの僕は目も合わさないし会話もない
もうひとりの僕には他の手触りや口から出る薄力粉も地面から生えてるカーテンもない
音がしないから触れないし手触りもない
触れないから見えない
でも振り向くと必ずいる
今も振り向くと
いる
僕はもうひとりの僕のことを忘れようとしてるけど
もうひとりの僕は僕のことを忘れない
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